小松菜は春まきと秋まきの2回作付けを行います。春まきは病害虫にやられやすいのと、味がもうひとつなので少量の作付けになります。2月下旬のまだ寒い時期に播種し、ビニルトンネルで保温して育てます。
秋まきは9月から数回にわけて播種し、順次間引きながら翌年の春3月くらいまで収穫していきます。晩秋の頃までの若々しい小松菜と、真冬から早春にかけての小松菜とは、これが本当に同じ小松菜なのかと思うほど味が違います。氷点下の寒さに耐え、じっくりと成長した小松菜は糖分を蓄え、味が非常に濃くなっています。
春、暖かくなってくると冬を越したアブラナ科の野菜は一斉にトウ立ちし、花を咲かせます。小松菜も3月から4月にかけてトウ立ちを始めますが、牛尾農場ではこのトウを摘み、小松菜の花として出荷しています。小松菜の花は柔らかくてくせがなく、大変おいしいです。